『ハルヲ』
春の或る昼下がり。
庭の樹の陽が溜まったそこに。
得体の知れないヘンテコリン。
話しかけようかとも思ったけれど
きっとヤツは驚いて
驚き過ぎて死んじゃったりするんじゃないだろか。
だからねそぉっと遠くから
眺めることにしたのです。
虫だか妖精だか宇宙人だか。
なんだかよくわかんないイキモノを
ワタシはそれからハルヲと呼ぶことにしたのです。
おいハルヲ。
この春はすっかり楽しくなりそです。