「竜の涙の水溜りで」
その竜はその場処にとどまって
惜しげもなく泣いていました。
ポロポロポロと流れる水は美しく
そしてとても暖かでした。
ワタシはフカフカの体にそっと身を寄せて
じっとその涙の音を聴いていました。
哀しみや孤独や悔しさや不安が
ショウショウと鳴きながら流れていくのでした。
やがて涙は水溜りになり
納得したよと云うように蒸発し
晴れやかな空気となっていきました。
ワタシは竜に「またね。」と手を振って
それから深呼吸をひとつ。
また日常に戻ろうと決めて。
サイズ:約13.5cm×19.5cm
紙 100%
外袋:PP袋
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